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2007年06月21日
広告と清潔な街の微妙な関係
「やるときは徹底してやらなければ、やらない方がましになってしまう」
とブラジル、サンパウロのカッサービ市長。
カッサービが掲げた「清潔な街」は、どこかで聞いたスローガンによく似た面持ちです。
昨年12月、サンパウロは美観条例によって 屋外広告、バナー、ポスター、横断幕、パネル等の掲示が一切禁止されました。
罰金が高いせいもあってか、今年に入って街からのきなみ広告が消えていったようです。
店内のポスターやバナーもガラスから1m以上離さなければいけないらしく、巻尺片手にポスターの位置をずらしている店員を想像するとちょっと笑えます。
孔雀はその美しい羽根を広げることによって自らの広告宣伝活動をしていると言いますが、flickrにアップされた写真を見る限りでは、サンパウロの街は羽根を失った孔雀のような悲壮感があります。
実際のところは現場に行ってみないと何とも言えないのですが。
ともあれ今後サンパウロがどうなっていくのか、特に広告業者がこれからどのように法の目をかいくぐっていくのか、個人的に興味津々です。
「我々は引き続き広告業者をターゲットにしていくつもりだ。彼らは市に対して、したい放題のことをしてきた。そして今無理やりにでも広告を外さなくてはならなくなる」
それにしてもひどい言われようだなあ。